交感神経刺激薬

本ページをお読みになる前に、ノートのトップページ のご留意事項をご確認ください。

 

●参考文献:登録なし   ●関連文書:登録なし

 

下記はクスリ早見帖副読本 医師が教える市販薬の選び方(PHP研究所)から。一部改変。

 

 交感神経刺激薬は、咳の症状や鼻づまりの症状に対し、市販薬ではよく使われています。交感神経を刺激することで生じる副作用について、自律神経(交感神経・副交感神経)の「交感神経を刺激する成分」を参考にしてください。

 交感神経刺激薬も多くありますが、市販薬でよく使われているエフェドリンはオリンピックなどの体育競技では、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)により禁止物質とされています(2022年時点)。エフェドリンには心臓に影響してしまうデメリットがあり、それを改良した新しい成分が、医療現場では使われるようになりました。そのため、医療現場ではあまりみかけなくなりました。

 エフェドリンには交感神経を刺激する副作用やドーピングの問題のほか、薬物乱用・薬物依存につながりやすいことも知られています。そのため、咳や鼻づまりなど、エフェドリンの効果が期待できる症状が「ない」時や、症状の程度が軽いときは、できるだけ避けたいところです。