市販薬の「商品名」と「成分に関する問題」の医師調査、の公開スライドは合計10枚です。
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[更新日 2016年6月28日]
日本で購買できる市販薬の商品名(大ブランド名)と、医療用医薬品とは異なる市販薬ならではの問題を提示し、知っているか、否かを調べた医師を対象にした認知調査です。
回答者は男性がほとんどでした。年齢は49歳以下が355人、50歳以上が340人で、ほぼ同数でした。
モニター登録時の診療科が一般・総合系であるモニター医師をサンプリングしました。 回答時も一般・総合系であったのは88%でした。 勤務先の種別は医院・診療所・クリニックが371人、病院が324人でした。
日本全国を8エリアに区分し集計しました。
実際のかぜ薬の商品名のうち、ブランドシリーズ名をピックアップし、その認知の程度について質問しました。 比較的知られている商品名であっても、8割の医師が市販薬の詳細を知らない状況であると解釈できる結果でした。
実際の解熱鎮痛薬の商品名のうち、ブランドシリーズ名をピックアップし、その認知の程度について質問しました。 バファリンとセデスは比較的よく知られていましたたが、それでも半数以上は詳細を知らない状況でした。
アスピリンはアセチルサリチル酸とも呼ばれます。 医療分野や、新聞・テレビなどのマスメディアでは、アスピリンと呼称されることがほとんどです。 一方、市販薬の有効成分記載ではアスピリンとは表記されず、アセチルサリチル酸とのみ表記されている商品が多く存在します。 その現状について、知っていると回答したのは半数以下でした。 年齢と勤務先種別による区分では、49歳以下よりも50歳以上の方のほうが、診療所勤務の方よりも病院勤務医の方のほうが知っており、50歳以上でかつ病院勤務の医師においては56%が知っていると回答しました。
市販薬では頻用され、医療用医薬品ではほとんど使われていない成分にエテンザミドというものがあります。 エテンザミドはアスピリンと同じサリチル酸NSAIDsに該当し、アスピリンやイブプロフェン、ロキソプロフェンなどのNSAIDsで喘息の既往などのある方では禁忌となります。 その成分情報を、知っているのは15%で、ほとんどの医師が知らない状況であると解釈できる結果でした。 そこで、クスリ早見帖2016年版の表紙では、エテンザミドをピックアップし、サリチル酸系NSAIDsであることを認知できるようデザインし、発行しました。