医薬品(市販薬含む)の有害事象に関する医師調査、の公開スライドは合計9枚です。
本案件は、当社がはじめて実施した市販薬に関する調査です。
当社的にはメモリアル調査になります。
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[更新日 2016年6月16日]
医療現場では市販薬の情報が不足しているのではないかと考え、企画した案件です。
有害事象を疑うケースでは、服用した成分と分量を特定する必要がでてきますので、医療用医薬品と市販薬との有害事象を取り上げ、それらを比較できる質問構成としました。
回答者は男性がほとんどで、40歳代が多い傾向にありました。
様々な診療科から回答を集めました。
病院勤務医を対象にしましたが、病院の病床数規模と救急機能には大きな偏りなく、回答を集めることができたのではないかと思います。
【1問目】 薬による有害事象疑いケースに遭遇するか否か【2問目】 服用した医薬品の商品名を特定できるか否か【3問目】 商品名から成分特定できるか否かの3段階の質問構成としました。
医療用医薬品による有害事象疑いケースのほうが、市販薬のそれよりも、遭遇する機会は多いという結果です。納得できる結果ではないでしょうか。
服用した医薬品の名称が不明なケースは、市販薬のほうが多いと解釈できる結果でした。
例えば、「パブロンAゴールドを服用した」と患者が伝えたとしても、医師がその成分を記憶していれば、成分はすぐにわかるということになります。ですが、実際には市販薬の成分を広く記憶している医師は多くはありません。 2008年の本調査では、医療用医薬品よりも市販薬のほうが成分が不明なケースが多いと解釈できる結果でした。 そのため、診察室など医療現場に市販薬の情報をささっと調べられるような冊子があれば役に立つであろうと考え、クスリ早見帖の企画に至りました。